佐藤:私たちは個別指導を担当しているので、基本的には一緒ですよね。授業をしながら、アルバイト講師の先生方の管理をしたり、生徒や保護者との面談をしたり。時間割の確認や入学手続きなどの事務作業もありますし、すごく多岐に渡っています。
煤賀:あとは、個別指導だと全教科の授業をするので、仕事をしながら勉強もします。これも仕事の一環ですね。自分が学んでいた頃とは内容も変わっていますし、教科書もどんどん変わっていくので、そのたび、勉強して覚えていかなければならないんです。1日が本当にあっという間です。
煤賀:私は大学が教育学部でしたが、教員採用試験を受けてないんです。当時、教職はものすごく倍率が高くて、先生になるのに10年かかるって言われていたんですね。これからのライフプランを考えて、この先が見えない教職を目指すよりも一般企業で就職することを選択したんです。でも働いているうちに、これまで自分が学んできたことを生かしたいと思うようになり、転職を考えました。まだ1 人目を出産したばかりだったこともあって、まずはアルバイト・パートという形でEISUに入社しましたが、2人目の子どもを出産して職場復帰のタイミングで正社員になりました。
佐藤:すごいですね! 私も教育学部でしたけど、ライフプランなんか全く考えてなくて、フワフワしてましたよ(笑)。私はEISUに入社する前は、全国展開する教材販売の会社で主に訪問販売をしていました。そんなとき県外転勤の打診があって。秋田を離れたくなかったので、そこで転職を考えたんです。転職活動をする中でEISUの求人を見つけて、すぐに応募しました。大学時代に家庭教師とか塾講師のアルバイトをしていたので、やっぱり教えることが好きだったんだと思います。
佐藤:毎日の仕事もそうですし、どの生徒さんも印象深いんですけど、やっぱり合格発表の時期はものすごく印象深いですね。毎年、「今年はこうだったな」っていう喜びと反省が入り混じったさまざまな感情が湧いてきます。そこで一旦区切って、また新たな挑戦が始まっていくという感じですね。
煤賀:私が働く中で感じるのは、私たち社員も「何かを達成するために努力をしてきた」という経験が重要なんじゃないかなということですね。私たちは学習指導だけじゃなく、面談しながら生徒の意識や意欲を高めていくことがとても重要になります。自分はそこでどういう経験をしたか、どういう気持ちだったか、ということを思い出しながら生徒と向き合う事で、寄り添い方も全然変わってくると思うんです。
佐藤:仕事の日は夜遅くなることもあるので、休みの日は子どもと一緒にいられる時間を大切にしています。私の子どももEISUに通っていて、普段は別の先生に教えてもらっているんですけど、お家でもテスト前に問題を出し合ったりして、一緒に楽しみながら解いたりしています。私、テストの点数が悪くても、全く怒らないんです。やっぱりEISUで働くうちに、子どもたち一人ひとりを見る、子ども同士を比較しない、っていう考え方が私自身に根付いたんでしょうね。私が勉強のことを楽しく話すので、子どもも勉強は難しいものというより楽しいもの、と感じているようです。
煤賀:私も同じような感じですけど、やっぱり子どもにも得意不得意の分野があって、得意分野を伸ばしてあげることのほうが重要かなと思っています。うちの下の子なんかはテストの点数が悪いと絶望感に打ちひしがれていますけど、私自身は全く気にしてないです。いいところ、その子の興味があるところを伸ばすのが一番だ、っていう考え方になりました。これはEISUで働いてるからこそ、そう思えるのかもしれないですね。
佐藤:やっぱり「全員合格」が一番の目標です。あと個人的には、できるだけ長くこの仕事を続けていきたいです。EISUの生徒さんって小さいうちから通い始めて、中学・高校と、一緒にいる時間がすごく長いんですね。精神的にもどんどん大人になっていく時期でもありますし、その子の成長をずっと見ていけるというのがこの仕事の面白さだと思っています。たまに卒業生が遊びに来てくれることがあるんですけど、そんなふうにふらっと帰って来られる場所になれていたらいいですね。遊びに来られなくても、節目節目でお互いに「元気かな」って思い合える実家のお母さんみたいな存在でいたいですね。私も子を育てる母だからこそ、そう思うところがあるのかもしれません。
煤賀:その子が将来自分のやりたいことを見つけられて、それに向かって歩んでいけるようにバックアップすることが、私の目標であり、使命かなと思っています。たとえ残念な結果だったとしても、そこで終わるのではなく、その子にはこれからどうするかを考えてほしい、ここで経験したことを糧にまた新しい方向を考えられる、そんな子どもたちを育てていきたいと思っています。子どもたちにとっては、ここに来て勉強して帰るだけのことなのかもしれないけど、私たちと話すことが何らかの足がかりになって、何か見つけてくれたらいいなと思うので、普段からかける言葉や声をかける機会を大切にしていきたいです。